明治用水路の猫救出劇

先日、明治用水路の中壁の上で猫さんが救出されるという出来事がありました。

幅10㎝ほどの面積で、最低でも4日前から立ち往生していたという猫さんは、一日中、中壁の上を歩き回り、ジャンプできる場所を必死に探していました。

そんな猫さんに気づいたのは、用水路の横を散歩していたご近所にお住まいのご夫婦です。
彼らはすぐに私たちにSOSを送ってきました。
私は猫の保護活動をしているので、よくこうした依頼を受けます。

依頼者様はその猫さんをお家に迎えてもいいと言ってくれました。嬉しいです。

いざ、捕獲の準備をしました。でも、場所が危険で難しく、管理地なのもあり、いろいろと時間がかかりました。

直ぐに助けてあげたい気持ちで119番へ電話しましたが、人の救出ではないので難しいと言われました。

断られるかもしれない不安と焦り、管理者の明治用水水源管理所へ猫捕獲の許可などを連絡しましたが、直ぐに結論が出ず、暫くはどうするかと悩みました。

現場で依頼者様と待つこと1時間。やっと管理者の方と消防署の方が救出に来て下さいました。

橋の上から捕獲器を吊り下げて、中壁に設置しましたが、猫さんは踏み板を踏まずに上手に中の餌だけ食べられました。
その後、救急隊員さん達によるタモでの捕獲が成功しました。

無事に猫さんは依頼者様へ託せました。

命を繋ぐために危険な場所で皆さんがお力をいただき、一匹の猫さんの命が繋がった時、ほっとして嬉しくて涙が溢れました。

依頼者様も同じ気持ちで、ただ「ありがとうございます!」の言葉がずっと隊員さん達へ伝えられていました。

嬉しい、幸せな結果となりました。

ご協力いただきました豊田市消防署、消防隊員様、豊田市明治用水水源管理所、散歩中の市民の方々、猫さんの発見から救出依頼、家族に迎えてくれたご夫妻に感謝します。ありがとうございました。